もくじ
1.フィジカル×NFTで世界はもっと素敵になる
今回はクリエイターの自己紹介記事を書かせていただくことになりました。
仮想通貨に詳しいわけでも、プログラミングやデジタルに強いわけでもない私が、なぜNFTクリエイターをしているのかについてお話していきたいと思います。
NFTは仮想通貨、ブロックチェーン、メタバースなど、難しくて新しい用語がいっぱいでよくわからないという人も多いかもしれません。
でも、私自身はずっと染織やアートを学んできていて、現在は着物業界という古い価値観を大切にする世界で生きています。
NFTやメタバースなどの最先端技術とはかなり遠い世界にいますが、
これからの時代はNFTの技術がさまざまなものに使われることで、新しいサービスが産まれ、現実世界の生活も変化すると確信しています。
そして、着物という衰退産業に新しい価値を生み出すことができる可能性があるのがNFTだと感じています。
【私がNFTに全力で取り組むのはフィジカルをNFTの技術でより面白くするためです。】
これが今回お伝えしたいことです。
そもそも、最初にもお伝えしたように、私は仮想通貨にもパソコンにも詳しくないです。
新しいものとアートが好きで、着物とか民族衣装とか古いものも大好きな、かなりフィジカルよりな人間です。
NFTはデジタルな世界だけのものではなく、現実世界とリンクすることでも、いろんな可能性が作れます。
NFTとかよくわからないし、自分には関係ないと思っている人や、
NFTクリエイターさんがフィジカルとの展開を考える際の参考になるようなお話をしていきますので最後まで読んでもらえたら嬉しいです。
2.フィジカル(着物)と優しい世界。私がNFTをつくる理由
最初にお話ししたように、私がNFTに取り組むのはフィジカル(着物)を盛り上げるためです。
私は、私の守りたい着物文化や職人さん。着物を愛して実際に楽しんでいる人がこれからも着物を楽しめるようにしたいと思っています。
そのためには、着物職人さんや、クリエイターさんには安い賃金しか払われなかったり、後継者がいないため技術の継承が難しかったりと、
今のビジネスモデルを大きく変える必要があります。
NFTの技術は世界を大きく変えるので、今からNFTを使って、職人やクリエイターさんの価値が認められるビジネスモデルの構築するための挑戦をする。
そして今よりもたくさんの人がより自由に着物を楽しめる価値観や環境を創っていきたいと思っています。
また、NFTから暗号資産やWeb3について学ぶなかで、自分自身の目指していた個人が尊重される世界が暗号資産やWeb3の世界だとわかり、
自分のやりたいことを実現するためには、NFTクリエイターが最適だと確信してきています。
そして、もう一つ目標があるのですが、それは、みんなの価値観を認め合える優しい世界を創ることです。
たとえば、着物を着るということは現在の日本では一般的ではないので、それだけで変わった人だと見られることも多いです。
私の場合は着物に限らず、人生をアートのように生きたいので、本当はもっと奇抜な服も着たいし、
無意味に巨大なぬいぐるみとかを創って、あまり人とは関わらずに自分の世界の中だけで暮らしたいと思っているかなり変わり者です。
これは極端だとしても、今の社会では他人の意見や常識に縛られなければ生きていくのは難しかったりします。
現在、仮想通貨を持っていたり、NFTをやっている人も変わり者とみられることもあるかもしれないので、少しは近い感覚かもしれません。
普通でないといけない。みんなと同じでなければいけない。周りに合わせて空気を読まなければいけない。
そういった言葉によって自分を押し殺して生きる人を減らしたい。
・好きな場所で、好きな服を着る。
・好きな夢を目指せる。
・関わる人を選べる。
・好きな性別を生きれる。
・自分に嘘をつかなくていい。
・好きな生き方を選べる。
そんな、優しい世界に少しでも近づけたいと思っています。
【フィジカル(着物)をNFTで盛り上げる】
【優しい世界を創る】
以上の2つが私がNFTを創る理由です。
3.【着物×NFT】未来着物NFT活動について
ここで、私が目指したい世界のことをお話しするついでに、私の自己紹介も少しさせてください。
私は【着物×最先端技術】をテーマに2020年3月から未来着物クリエイターとして活動しています。
メタバースの着物が現実世界で着れるプロジェクトや、現実世界の着物をメタバース空間で購入できるメタバース呉服店の開店を目指しています。
そして、みんなそれぞれの価値観が認め合える世界を実現するために、私が運営しているNFTコレクションが以下の4つです。
メタバース×フィジカルの新しい着物ビジネスを創るためのNFTコレクション
メタバースから始まる着物ブランド。たくさん流通することで現実で着れる着物になります。2種類以上所有することで着せ替えも可能になっていきます。NFTの売り上げの一部で現実の着物を制作、販売します。着物はデジタル捺染。帯は西陣織の職人さんが制作予定です。
aNoneの応援とクラファン機能を持たせたコミュニティーNFTコレクション
着物を世界に広める仲間達のコレクションです。売り上げはaNoneの企画しているすべてのプロジェクトの活動費に充てられます。ホルダーさんにはaNoneが企画するすべてのプロジェクトから、特典などのリターンを計画しています。着物には様々なジャンルがあり、それぞれが魅力的であることを伝えたい。異なる価値観を認め合える世界を目指しています。 企画&運営aNone/イラストnenne
既存の着物ビジネスをメタバースとNFTで広報していくNFTコレクション
現実世界の着物をデジタル世界に進出させるコレクションです。デジタル世界のモデルが現実世界の着物を着て世界に向けてアピールするコレクション。着物をリメイクした和服ブランドを立ち上げてNFTとメタバースを使って世界に届けていきます。他にも職人さんの制作した着物を世界にアピールする企画を検討中(現在準備中)
クリエイターの価値を世界に届けるためのNFTコレクション
ペンギンのイラストコレクション。このコレクションは原案を妻のnenne(イラストレーター)が考えて、運用をaNoneが行っています。 企画&イラストnenne /運営aNone
妻のnenneがメインで行っているペンギンのコレクションはデジタル上のNFTだけでも完結するコレクションですが、
他の3つの着物NFTはすべてフィジカルが前提になっているコレクションです。
私の他にも実際の着物メーカーさんがメタバースで着れる着物アバターの制作でNFTに参入したり、
レザーの職人さんが、NFT購入者に実際の皮製品をお届けしたり、
牡蠣の販売業者がNFTのホルダーに割引販売を計画したりと、フィジカルで行われているビジネスのNFT参入はどんどん進んでいます。
そして、今はまだ具体的な成功例や、新しいビジネスモデルはできていないかもしれないですが
数年後には、当たり前にフィジカルなビジネスにもNFTやメタバースの技術やサービスが使われるようになると思います。
私はもともと、インフルエンサーさんのオンラインサロンや音声配信でNFTについて知りましたが、
NFTを知る前は着物×VRで着物文化を盛り上げるための活動をしていました。
着物×最先端技術で、今までとは違う角度から着物を盛り上げたいと思ってVRアートなどを勉強してきたところにNFTがやってきたので、
VRとNFTを使って着物を盛り上げたい、とすんなり入れたことは幸運だったと思います。
そういった経緯もあるので、私の中でNFT制作をするときに必ず大切にしていることがあります。
●新しい着物文化を創れるのか？着物を楽しんでもらえるか？●着物の職人さん、フィジカルな着物制作や販売に貢献できるのか？
●今よりも多くの人に着物の魅力を届けられる内容になっているのか？
●多様性。いろんな価値観を認め合う世界を創るための役に立つのか？
以上の4点が守れているかをなにより大切にしてNFT活動しています。
NFTはデジタルデータであり、メタバースと一緒に語られることが多いので、現実世界やフィジカルのものをNFT活動の中心に考えるのは一般的ではないかもしれません。
現状では何が正解なのかはわからないですが、すべてがデジタルやメタバースだけで発展する世界ではなく、
NFTやメタバースがこれから普及していくうえで、フィジカルとデジタルが混ざり合ったサービスの重要性はどんどん増していくと思います。
4.メタバース着物を現実世界へ。実績と今後の展望
【フィジカル(着物)をNFTで盛り上げる】を目標に私がNFTやメタバースで実際に活動している内容を紹介します。
Metaverse-Kimonoの活動●実績
・Metaverse-KimonoのNFTコレクションによってメタバースで着物を着る感覚を普及スタート。
・メタバース着物のコーディネートサービス
Metaverse-KimonoのNFTは複数所有することで、着物や帯を組み合わせてコーディネートができるようにしていきます。
メタバースから着物に興味を持った人にも、現実にできるだけ近いコーディネート体験を提供開始。
・Metaverse-Kimonoで現実の着物を作り、職人さんに仕事をつくる。
Metaverse-Kimonoはたくさん流通することで現実世界の着物になるプロジェクトがあります。
制作には京都のデジタル捺染の工房さんと西陣織の職人さんにご協力いただくことが決まっています。
●実績と展望
・NFTクリエイターとのコラボでMetaverse-Kimonoを制作。
こちらも、人気の着物は現実で着れる着物として、制作販売を目指していきます。
NFTクリエイター様とのコラボ着物が現実世界で売れた場合、クリエイター様に利益の一部を還元できるシステムづくりを検討中。
●実績と展望
・知念紅型研究所の琉球紅型NFTのUCGとして紅型デザインを使用した着物アバターを制作。
・京都の濡れ描き友禅の着物メーカー「庵寿~Anjyu~」の実際の着物コーディネートを着物アバターにするための制作を手伝う。
「庵寿~Anjyu~」は着物メーカーとしては世界初だと思われる自社の着物デザインをNFTアバターコレクションとしてopenseaに出店準備中。
●実績
・「KIMONOの森 音楽ライブと展示会」のVR展示に出展。
京都文化博物館のギャラリースペース内のスクリーンにMetaverse-KimonoがVR展示されている様子が映し出される。
●今後の展望
Metaverse-Kimonoや着物の3Dオブジェクトを着物サローネという着物業界では大きいリアルイベントへ出展予定。
Metaverse-Kimonoや着物3Dオブジェクトをカタログのようにみながら、その場でAR技術を使って着物を試着。気に入ったものがあればその場で現実の着物の注文ができるシステムづくりをしていきます。
着物サローネに向けた、プロジェクト紹介ページ
現在の目標としては、メタバース内で現実世界の着物も、アバターの着物も両方買うことができるメタバース呉服屋さんの開店を目指しています。
メタバースでも現実世界でも当たり前に着物が着れる未来。日本から全世界に職人さんが制作した着物を届けることができる未来。
人種、性別、思想や趣味嗜好に関係なく、いろいろな価値観を認め合える世界。
好きな時に好きな服が着れて、好きな仕事を思いっきり頑張れる世界を目指していきます。
5.今後参入するNFTクリエイターさんに一言
今回は、私のNFT活動の紹介をしながら、フィジカル×NFTの可能性について書かせていただきました。
デジタルデータに固有の価値を持たせるというNFTの特性を考えると、デジタル世界やメタバース内での価値を考えるのはもちろん大切なのです。
しかし、NFTはデジタル世界だけではなく、私たちの身の回りに存在しているいろいろなものやサービスを大きく変える可能性があります。
NFTによってフィジカルなものに今までと違った付加価値をつけることも可能になると私は思います。
そう考えるとまた違った見え方ができるかもしれないですし、今からNFTについて勉強いてみることの重要性を感じてもらえるかもしれません。
ここまで、着物という工芸品を扱う人間として、NFTについて書いてきましたが私は正直まだまだ分からないことだらけではあります。
何度も書きますが、私は仮想通貨にもプログラミングにも詳しくないです。
フィジカルがNFTによって変わるのか？着物がNFTでどう変わるのかはやってみないとわかりません。
しかし、新しいことに挑戦することで、同じように頑張る仲間と出会えたり、行動することで得た経験は何よりも大切なものになると思います。
たとえ、NFTが全く浸透しなかったとしても、私はまたなにか新しい技術と着物を組み合わせて【着物×最先端技術】で新しい着物文化を創ることに挑戦していると思います。
NFTはとても楽しいものです。今回はオニコンラジオの皆様のおかげでこのような記事を書く機会をいただけました。
本当にありがとうございます。この記事を読んでくださったあなたも一緒に、このNFTという大きな流れを楽しめたらと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
未来着物クリエイター aNone(あのね)に興味を持っていただけた方は、
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●aNone sOnone HP
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